PROFILE

井川惺亮
SEIRYO IKAWA

1944 内モンゴル生まれ
敗戦後大陸から命からがら引揚げ、栄養失調などの病で難聴となる

幼年時(1955)に瀬戸内海風景(石灰岩)を無心で描き、これが原風景となる /大学受験用の石膏デッサンを始め、東京藝術大学夏期講座(1963)のデッサン講評会にて山口薫から激賞される

1975、フランス政府給費生としてマルセイユ・リュミニ芸術建築学校へ編入学 / クロード・ヴィアラ、ジョエル・ケルマレック、トニ・グランらの指導を受け、「絵画の単純化」、「色の重なり」をテーマにして、1978にDNSEPを取得

1979、真木画廊オーナー山岸信郎の企画により駒井画廊にて初個展 / 1983、早見尭(美術評論家)による「今日の作家」展に出品 / 1984、長崎に移住、B倉庫で個展 / 1985、長与町ペーロン資料館外壁画制作 / 1987、クロード・ヴィアラらの呼びかけで夏のフェスティバル展のカステルノ城にて出品 / 1987、長崎を最後の被爆地とする“誓いの火”灯火台モニュメント制作(長崎爆心地公園内)

2008、「マルセイユから不時着」のサブタイトルにて長崎県美術館で個展 / 2017、マエバシモニュメント制作、この時藝大恩師の山口薫の絶筆「おぼろ月に輪舞する子供達」に再会し、この未来志向の絵画に啓示を受け、長崎での制作意義を確認し、子どもワークショップと平和展を継続展開中

現在(2023)、長崎県在住

画歴

1976 ARC 2 (Luminy) パリ市立近代美術館 
1979 井川惺亮展 駒井画廊 
1986 わが国の現代絵画 熊本県立美術館 
1995 井川惺亮<半島へ> 山口県立美術館 
1999 井川惺亮<絵画> 中国・黒竜江省美術館で個展 
2008 井川惺亮<マルセイユから不時着> 長崎県美術館 
2008 下村脩名誉博士顕彰記念館(長崎大学)に8点が常設となる。 
2010 長崎大学・ポルト大学学術協定調印に花を添える形でポルト大学美術学部にて個展 
2017 「没後50年 山口薫先生から君たちへ」へ出品 井上房一郎邸茶室(高崎市美術館) 
2022 井川惺亮展 長崎県美術館 
2023 井川惺亮 <折り鶴幾何学と共に> ナガサキピースミュージアム